2012年 05月 29日
「すべての男は消耗品である vol.10」 村上龍
理由は、つまらないから。
私の好みで無いのでしょう。
読書は思いっきり没入出来るマニアックな趣味。
ベストセラーだからと、話題になっているからと、読む必要性はありません。
「なぜ、皆はこの本を読むのだろう」
という興味はあって読む事はあるけれど、読んで面白いかどうかは別。
村上龍さんのエッセイは時々面白いです
やはり作家視点が面白いのでしょうか。
「すべての男は消耗品である」
しかし、今や人間、いや最早、人類が消耗品と感じられる時代にあって、何を目的とするべきなのか。
ま、人生そのものが遠大なる暇つぶしなのを考えれば、目的なぞある訳もないのであって、それは時代の変遷もさほど影響しないのではないでしょうか。
本エッセイは、震災前に書かれており、大不況ながらも生命の危険までは身近に無かったはず。
最後の一節が良いです。
「人類は、歴史上経験したことのない新しい社会的フェイズに直面することになる。ひょっとすると『すべての男、だけではなく女も消耗品になった』というような事態が訪れるかもしれない。だがそれでも、非常に多くの女が10代で結婚し妊娠出産していた昔には、もう戻ることはできない。そしていつか、『すべての男は消耗品である』というタイトルが、ノスタルジックな響きをもって、懐かしく思える時が来るのかもしれない」
もう来ちゃいましたよ、龍さん。
iPhoneからの投稿
by e_pandako02
| 2012-05-29 19:48
| 読書