2009年 06月 13日
「グーグーだって猫である」
映画館で見逃した邦画、結構DVDで見てます。
「グーグーだって猫である」は漫画家大島弓子の原作。猫との暮らしエッセイ漫画ですね。
大島弓子さんの漫画は、絵柄は可愛らしいのに、常に「死」「罪」「罰」「彼岸」が身近にあって、いくつになっても読めるのである。天才とはこういう人の事。
映画もおもしろかったです。
小泉今日子の、それなりに年齢重ねた顔が、なかなかのもの。
上野樹里が画面を引き締めています。
人は死ぬ。いつかは。それが明日なのかも知れないし、30年後かもしれないし。
側に居る人が居ようと、それが猫なのかもしれないけど、結局一人で死んでゆく。
30年後というのは結構リアルな数字なのである。
齢を重ねると、一歩一歩死んでいくのが実感されるのだ。いやはや。
しかし、私は全く若い頃に戻りたいと思わない。
生まれ変わりたいとかもう一度やりなおしたいとか、全く思わない。
それを考えられる人って、後ろ向きに見えて、結構望みを明日に託してる人なのね。
生きるって大変だもん。日々生き抜くだけで精一杯ですよ、アタシなんか。