2009年 05月 17日
「幕末明治 美人帳」 ポーラ文化研究所
私は美人が好き。
美人を見てると心がすっとする。
綺麗な人っていうのは、顔形というよりも、佇まいが美しい人、すなわちこれを美人というのでしょう。
美人<佳人<麗人と思っているのですが、アナタの周りに麗人は居ますか?
さて、「幕末明治 美人帳」。
文庫化されたので購入しました。
う~む、美しい。
基本的にモノクロの写真好きなのですが、現物はさぞかし色鮮やかであったろうと思います。
キモノって、補色の美を極めてますもんね。
この方、赤坂芸者の万龍という女性。
ふっくらした頬、涼やかな目元、きりっと引き締まった口元。
赤坂の一流芸者ということは、中身もさぞかしきりりとしていたことでしょう。
ページをめくると当時の女性のあり方が見えてくる気がします。
日本の大きな転換期に、女性も大きく変わっていったけれど、日本女性の美しさというものが一人ひとりに昇華されている。
なんで私たちは素晴らしい日本の文化を捨てて、洋風に染まっていってしまったのでしょうね。
すなわち「楽だから」「合理的だから」「機能的だから」。
「美しいから」という理由の元に、日本的生活に戻りたいもの。
鎖国だ、鎖国!
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」再読だ!