2011年 09月 27日
「日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で」 水村美苗著
本屋に行けば夥しい新刊、ベストセラーが並んでいるが、どれだけの
「読むべき言葉」が存在感するものだろう。
そこにはほとんど「読むべき言葉」などは存在しないかもしれない。
余りに未熟、余りに幼稚、誰もが読めるレベルに、商業主義に迎合して
書かれた本、つまりは読むのに慣れていない人でも読める本は、
「読むべき言葉」ではないのである。
ベストセラーと言われる本を、或いは高名な文学賞を受賞した本を読んだ後
それこそ「なんだったんだ!」と一人憤激する事は少なくないのだ。
美苗さんと同じように。
日本語を大切にしたい。そして、いくらかは「読む」のに慣れている日本人として、
「読むべき言葉」が綺羅星のごとく並ぶ近代文学をまとめて読もう。
結びの言葉が理解し実感出来るように。
「自分が死にゆくのを正視できるのが、人間の精神の証しであるように。」
- 日本語が亡びるとき—英語の世紀の中で/水村 美苗
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by e_pandako02
| 2011-09-27 18:50
| 読書