2011年 08月 29日
「ポリティコン」 桐野夏生著
桐野夏生には珍しく未来に希望を繋ぐラストとなっている。
主人公の東一の、あまりに自分勝手な行動や考え方が、いっそ気持ちいい。閉鎖的な小社会にあって、直情的に行動する危険に気付きながら止められない。
小さな団体であっても、権力を握れば満足出来る?そういうものでは無いらしい。苦労と同じ見返りがある?それも違う。
桐野夏生の作品は、何かを読書に示唆するのではなく、ありのままの人間のいやらしさを描くのか。
普段そんなものを垂れ流す事は出来ない私達だから、ついつい桐野夏生の作品に惹かれてしまうのか。
しかし、最近は垂れ流しも目にする機会が増えたような気もする。
とにかく、やっぱり、桐野夏生は面白い!
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by e_pandako02
| 2011-08-29 06:03
| 読書