「向田邦子の青春」 向田和子編著

やっぱり買ってしまったこの本。


実は刊行されたときに購入していたのですが、実家の引越しで紛失。


再び購入して、自分の手元に長く置くことになる本だと思います。




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彼女のエッセイには、たくさんの名作がある。


エッセイは自分の考えや生活を書く、作家そのものが現れるような気がするが、向田邦子は実は逆にエッセイでは自らを語っていない。「出来事」は書いているけれど、自分の内側はあまり書いていないのだ。


そんな中でも、多分一・二を争う名作であろう「手袋をさがす」。



「・・・ないものねだりの高望みが私のイヤな性格なら、とことん、そのイヤなところと付き合ってみよう。・・・自分の気性から考えて、あのときー二十二歳のあの晩、かりそめに妥協していたら、やはりその私は自分の行き方に不平不満をもったのではないか・・・。


・・・でも、たったひとつの私の財産といえるのは、いまだに『手袋をさがしている』ということなのです」



彼女の生き方、苦しみや我慢をまったく人には、家族にも見せずに、鮮やかに生ききった後姿を思うと、切なくてそしてやはり、憧れます。


こんなような、真摯できっぱりとした、見事な生き方をしたい。


今また、読み返してみようと思います。


若かったころに気づかなかった感情にいくらでも出会えそうだから。


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by e_pandako02 | 2009-11-27 22:25 | 読書

鎌倉で暮らし始めて3年が過ぎました。忙しい日々の中見つけたイイものを綴ります。
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