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「輪違屋糸里」 浅田次郎

 最近、浅田次郎を再読中。


新撰組の元隊員が西南戦争に行く、って新作を書く(書いてるのかなあ?)という記事を読み、そりゃー楽しみ楽しみ、斉藤一か?永倉か?といろいろ考えつつ、浅田次郎の事だから、ちょっと史実を踏まえつつの創作になるのかな、などと、単行本が心待ちなのである。


待ってる間は既刊の作品を再読、再読。何度読んだって楽しいのが読書の醍醐味。



「輪違屋糸里」


は、芹沢暗殺に加担した島原の太夫、糸里が主人公。


新撰組を巡る女達を軸に、かなりじっくり芹沢鴨について書いている。


 こうあらねばならない、不便な「男」という生き物の不可解さ、更には「侍」というものの化け物じみた生き方、それを目指して生きる土方の、近藤の、新撰組の滑稽さ・哀れさ。



 浅田次郎はかなりの新撰組マニアだそうな。


とにかく題材として面白いのであろう。「キャラが立ってる」隊員、そして歴史上大した意味を成していないが、その苛烈な行動だけが言い伝えられ、史実には大した痕跡が無い。


そりゃ、脚色のし甲斐があるんでしょう。



是非、ご一読。



「輪違屋糸里」 浅田次郎_b0365619_18182756.jpg



by e_pandako02 | 2008-11-09 23:19 | 読書

鎌倉で暮らし始めて3年が過ぎました。忙しい日々の中見つけたイイものを綴ります。

by MOON GLOW
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